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経鼻内視鏡(胃カメラ)

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Q.鼻から入れる内視鏡検査とはどのような検査ですか?

近年、鼻から通す経鼻内視鏡を使った胃の検査に注目が集まっています。


経口での内視鏡検査を受けたことのある方は、おわかりいただけると思いますが、検査中の嘔吐感はかなりつらいものです。
人間には、「咽頭反射」と呼ばれる異物などを吐き出そうという体に備わった防御反応があります。
経口で通した内視鏡スコープが舌の付け根に触れることで、この反射がおこります。


当院では、5.9ミリの極細経鼻内視鏡を導入しているため、口からだけではなく、鼻からスコープを胃に通すことによって、この咽頭反射を最小限に押えることができます。
つまり、嘔吐感の少ない検査ができるということです。
また、口がふさがれないために、医師とお話しながらの内視鏡検査が可能です。

Q.内視鏡検査の手順を教えてください。

一般的な鼻からの内視鏡検査の手順を以下にご説明させていただきます。

1:まず最初に消泡剤(胃の壁をきれいにする薬です)をお飲みいただきます。

2:両方の鼻に局所血管収縮剤をスプレーいたします(出血しにくく鼻の通りもよくなります)。
通りのいいほうの鼻に麻酔薬を注入いたします(局所麻酔ですので眠くなりません)。

3:次に麻酔をぬったやわらかいチューブを鼻空に挿入して局所麻酔を行います。

4:検査は左向きに横になった状態で行います。
このときテレビの画面が目の前にありますから、検査の様子を見ることが出来ます。
会話をすることが可能ですので、気になった点は検査中でもご質問いただけます。

5:検査の時間は通常約5分程度です。
組織を調べる検査やヘリコバクターピロリ検査等を行ったときはもう少し時間がかかることもあります。
検査後、結果をご説明させていただき帰宅となります。

6:眠くなる麻酔は使っておりませんから、すぐにお帰りいただくことが出来ます。
1時間くらいしましたら、お食事を取っていただくことも可能です。

Q.胃カメラではどのような疾患の検査が可能ですか?

上部内視鏡検査、いわゆる胃カメラは、胃がん、食道がん、十二指腸がんといった悪性腫瘍などの他に胃潰瘍や十二指腸潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎、胃ポリープ、十二指腸ポリープ、逆流性食道炎といった良性疾患の診断・検査に有効です。

ヘリコバクターピロリ菌の検査も行えます。

Q.メタボリック症候群って?

日本人の3大死因は、がん・脳卒中・心臓病です。
その内、心臓病と脳卒中を合わせた循環器病を引き起こす原因は「動脈硬化」です。
「動脈硬化」を引き起こす危険因子としては、悪玉コレステロールが知られていますが、最近の研究で肥満(特に内臓に脂肪が蓄積した内臓肥満)が様々な生活習慣病を引き起こし、「動脈硬化」の要因であることがわかってきました。

内臓に脂肪が蓄積し、糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病を引き起こしやすい状態が、「メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)」です。
これらの病気はお互いが密接に関係して発生しています。
数多く合併するほど「動脈硬化」を進行させ、心筋梗塞などの心疾患、脳梗塞などの脳血管疾患を起こしやすくなります。


ご自身が、「メタボリック症候群」なのか、その予備軍なのかを早期に把握することが非常に大切です。

Q.血圧が高いといわれたのですが、放置しておいても大丈夫ですか?

「血圧が高い」と言われても、自覚症状もないためになかなか受診されない患者様は実は多くおられます。
液体である血液を体のすみずみに送るためのポンプが心臓であり、送るためのホースが動脈です。
ホースの中でどのくらいの水圧がかかっているかを表したのが、いわゆる「血圧」です。


「血圧が高い」ということは、肥満などにより1回の心拍動で送り出さなければならない血液量が増えてしまっていたり、動脈が硬くなったり詰まり気味になってしまっているということを意味しているのです。
また血液自体がドロドロになってしまうような高脂血症や糖尿病でも高血圧は起こりやすくなります。


高い圧を出さなければならないポンプ(心臓)には負担がかかります。
また心不全の原因にもなり、高い圧を受けた血管も早く傷みます。
傷んだホース(動脈)に高い圧が加われば、亀裂が入って血が漏れてしまいます。
その亀裂が脳で起これば脳出血(脳卒中)となるわけです。

以上のことからも高血圧は放置しておかずに、早めに医師の診察を受けられることをお勧めします。

Q.糖尿病は治るのでしょうか?

残念ながら現在の医学レベルでは糖尿病を完全に治すことはできません。
しかし、食事と運動の基本を守って、必要に応じ飲み薬やインスリン注射の助けを借りて、良い状態に保たれていれば健康な人と同じように日常生活を送ることができます。
また、それにより血糖を正常域に近づければ合併症を防ぐことができます。

Q.禁煙治療とはなんですか?

禁煙治療はこれまで、保険適用外の自費診療であったため、禁煙しようと思っていてもなかなか実現できないという方が大多数でした。


現在では、ニコチン依存についてのスクリーニングテストの結果が5点以上で、ニコチン依存症と診断された場合、保険適用の治療が可能となりました。


タバコを吸いたくなるのは、ニコチン中毒の場合がほとんどですが、ストレスや精神的なところに依る場合もあります。「やめたいのにやめれない」「どうしていいかわからない」などお悩みの方はまずは、お気軽にご相談下さい。

Q.健康診断も行っていますか?

はい、行っております。
職場や入社前・入学前の各種健康診断などお気軽にご相談下さい。